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女狐のHKのレビュー・感想・評価

女狐(1967年製作の映画)
4.0
アン・ヘイウッドが河原で顔を洗っていると、狐。最近、うちの家畜を襲ってるやっちゃ。逃げるかと思いきや、ヘイウッドをじっと凝視。そして…笑う!山中で女のふたり暮らし。自分をレズだとばかり思っていたらそうじゃなく、バイだった、どころか狐に…てな過激描写はプロダクションコード廃止後の世界。だからこれは紛れもないニューシネマと言える。強烈なのはクライマックス、ヘイウッドが山小屋から離れた場所でキア・デュリアと一夜をともにする場面、狂ったようにパートナーを探すサンディ・デニスとヘイウッドの喘ぎがサラウンド効果で迫り来る。映画は、ふたりで過ごしたあのときは一体なんだったのだろう?…というようなヘイウッドの遠い目を捉えて終わる。傑作。
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