メイマーツインズ

マレーナのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

マレーナ(2000年製作の映画)
4.0
【名作を観ようシリーズNo.107】

《ぼくが大人になるまで待って…》

”ニュー・シネマ・パラダイス〟
”海の上のピアニスト〟のイタリア映画の巨匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が描く、第二次世界大戦下のシチリアを舞台にした青春讃歌。
ソフト所有で再鑑賞。


”イタリアの宝石〟モニカ・ベルッチ。
フランス映画の官能サスペンス”アパートメント〟での彼女の美しさに心を打たれ、すっかり彼女の虜に…
彼女の写真集も所有し、彼女の出演作品はほぼ鑑賞している。
駄作が多いけど…(苦笑)
出世作”アパートメント〟衝撃作”アレックス〟そして今作”マレーナ〟は彼女の出演作としては印象深い映画だ。
あっ、それと”ドーベルマン〟のワイルドな彼女もいい〜‼︎

彼女が演じるマレーナは、12歳の少年レナートの憧憬の存在であり、大人になっても忘れられない初恋の女性として描かれている。
決して演技派とはいえないが、彼女のフェロモンで視線を支配し、セリフが少ないマレーナ役はまさに彼女のハマり役だろう。
この頃のモニカ・ベルッチはやっぱり最高〜‼︎
永遠のセックス・シンボルだ〜‼︎🤩


思春期の男なら、レナートのように大人の女性に惹かれ、性的対象として意識した経験は少なからずあるのではないか。
そういえば、自分は学校の先生だったなぁ…

トルナトーレ作品には欠かせないエンニオ・モリコーネの音楽が作品を情感で包み、トルナトーレ監督らしいユーモアと温かさで満たされている。
レナートの妄想シーンの使い方は秀逸で、思春期の少年ならではの性的イマジネーションを上手く表現しているといえる。
”ニュー・シネマ・パラダイス〟のトトといい、今作のレナートといい、少年を描かせたらトルナトーレは世界最高の映画人だろう。

少年時代の甘酸っぱさが胸に甦る、そんな作品です。