イチロヲ

スペース・トラッカーのイチロヲのレビュー・感想・評価

スペース・トラッカー(1996年製作の映画)
4.5
コンテナの中身がロボット兵器であることを隠蔽された状態で、地球への運搬を任せられた宇宙トラッカー(デニス・ホッパー)が、巨大組織の陰謀に巻き込まれてしまう。海千山千の宇宙トラック野郎が任務遂行を目指していく、SFアドベンチャー映画。

空山基(メカニック)、韮沢靖(アート)、スクリーミング・マッド・ジョージ(特殊メイク)という、稀代の日本人アーティストが参加している作品。ミニチュア特撮とCGIが混在しており、ビビッドかつキッチュなレトロ・フィーチャーに満ち溢れている。

宇宙トラックには、主人公となる老獪な運転手、地球を知らない若手トラッカー、地球にいる母親との再会を切望するウェイトレスの3名が同乗。「船内が暑いから」という理由で下着姿になったヒロインが、そのままの格好で宇宙海賊に捕らえられてしまう。

会話が成り立たない野蛮なキャラが出てきて、容赦なくウンコチンチンネタをぶちこんでくるところが面白い。対ロボット戦においても四肢切断のグロ描写をきちんとやってくれるし、「非デート・ムービー」の真髄を楽しむことができる。
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