皿鉢小鉢てんりしんり

スペース・トラッカーの皿鉢小鉢てんりしんりのレビュー・感想・評価

スペース・トラッカー(1996年製作の映画)
3.4
この題材ならもっといくらでも面白くできそう、なのだが、変なテンポの悪さと、脚本のとっ散らかりで、設定負けしてる感が否めない……
宇宙トラック野郎って言うんだったら、宇宙なりの交通違反で積荷を間に合わせるとか、なんかしらアガるクライマックスはやりようがあると思うんだけど……
ヤバい運び屋稼業を引き受けた→積荷が実は地球侵略ロボットだった→成り行きで地球の大気圏でロボット全部燃やしました
という、あまりに受動的な展開で、どこを面白がれば良いのかイマイチ分からない構造になってしまった……

それでも諸々のプロダクトデザインは最高だし、細かいポイントは面白い。
チェーンソーの紐みたいの(リコイルスターターというらしい?)で電動ちんぽこを稼働させるのが笑えるし、殺人ロボットを分厚いドアで挟んで潰そうとしたら、中からハリガネムシみたいな触手が一斉に飛び出して女優さんに纏わりつくのが良い。(宇宙服なのが残念ではあるが…)

あと、ものすごくどうでも良いけど、警官隊に乱暴に押し除けれられて、階段から後ろ向きで落ちる車椅子の老婆の背中を捉えた1秒ぐらいのショットが、なんかめちゃくちゃ良かった。