めっちゃミュージカル作品だった。
フランスが舞台とは知らなかった。
誇張の効いた美しいアニメーション。
かっちりと作られていないからこそ、遊びの美学だったりケレン味が効いていたり。
『ファンタジア』との共通点も多々あるような。
野獣を吹き替える山ちゃんの演技は素晴らしい。
野獣のツンデレ感。
ガストンで表現される古臭いマッチョイズム。吹替の松本宰ニさんは、日本のオペラ歌手(バリトン)。見事なビブラート。
影の表現。
おせっかい焼きまくる大道具たち&小道具たち。
コグスワースの吹替は熊倉一雄。『名探偵ポワロ』のポワロさんも吹き替えているので、「マドモアゼェ〜ル」についつい笑っちゃう。
主人公ベルは、新しい女性のアイコンだ。
知的好奇心が高く、マッチョイズムにはなびかない。
野獣は男性の幼児性だ。
30年前の作品だが、部分的に導入されているCGは当時としては革命的。
変わり者を差別して排除しようとする人間社会。
人は成長して多様性を認め合おう、というイマドキのポリコレのベースになってますねえ。
あ、あと、【当作は『竜とそばかすの姫』の原作❗】と言っても過言ではない😁