ボロロボ

美女と野獣のボロロボのレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
3.8
めっちゃミュージカル作品だった。
フランスが舞台とは知らなかった。

誇張の効いた美しいアニメーション。
かっちりと作られていないからこそ、遊びの美学だったりケレン味が効いていたり。

『ファンタジア』との共通点も多々あるような。

野獣を吹き替える山ちゃんの演技は素晴らしい。
野獣のツンデレ感。

ガストンで表現される古臭いマッチョイズム。吹替の松本宰ニさんは、日本のオペラ歌手(バリトン)。見事なビブラート。

影の表現。

おせっかい焼きまくる大道具たち&小道具たち。

コグスワースの吹替は熊倉一雄。『名探偵ポワロ』のポワロさんも吹き替えているので、「マドモアゼェ〜ル」についつい笑っちゃう。

主人公ベルは、新しい女性のアイコンだ。
知的好奇心が高く、マッチョイズムにはなびかない。

野獣は男性の幼児性だ。

30年前の作品だが、部分的に導入されているCGは当時としては革命的。

変わり者を差別して排除しようとする人間社会。

人は成長して多様性を認め合おう、というイマドキのポリコレのベースになってますねえ。

あ、あと、【当作は『竜とそばかすの姫』の原作❗】と言っても過言ではない😁
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