よーだ育休中

美女と野獣のよーだ育休中のレビュー・感想・評価

美女と野獣(1991年製作の映画)
4.0
これぞディズニーのエンターテインメント。30年近く前の作品でも楽しめた。

恐ろしい見た目でも(わがままが祟って呪いをかけられていたが)優しさを秘めた野獣と、見た目は優れていても自尊心が強く知性・品性が欠けるガストンを比べて、外見で判断してはいけないことの大切さが説かれている。

初回登場時は野獣も怒りっぽく他者を見下している節があったが、家臣の忠言に耳を傾け、ベルに歩み寄る姿勢を見せた。

イエスマンばかりを侍らせ、ベルを思い通りにする事に腐心していたガストンと差が出たのはここだと感じる。

「他社の違いを受け入れる事」「自身の間違いを指摘してくれる存在」「自身の間違いを受け止める器」の大事さも込められていて、「人は変わることができる」という前向きなメッセージも受け止めた。

曲も素敵。「Belle」「Be our Guest」「Something there」。そして何より「Beauty and the Beast」。舞踏のシーンはカメラアングルも前パートからの繋がりも含めて忘れられない名シーン。

読書好きが変わり者とされた時代(ガストンは「挿絵もないのによく読めるな」発言)、知性的なベルの魅力が際立っていた。