福福吉吉

チェ 39歳 別れの手紙の福福吉吉のレビュー・感想・評価

チェ 39歳 別れの手紙(2008年製作の映画)
3.5
キューバ革命を率いた指導者エルネスト・チェ・ゲバラの生き様を描いた作品。
本作は「チェ 28歳の革命」との二部作の後編になり、キューバ革命後のボリビアでの戦いを描いています。

本作はゲバラがキューバ革命後、貧しい人々が搾取されている国々での武闘闘争による革命を図るべく、ボリビアに渡って闘争を始めるところから始まりますが、この映画を観るまでゲバラがボリビアで戦ったことを知らなかったので、衝撃的でした。キューバ革命で満足せず最後までゲバラは高潔で純粋な志を貫いたんだなと思いました。
しかし、皮肉なことにゲバラはボリビアからは望まれていなかったように感じました。ボリビアの共産党、農民は武装闘争を望んでいなかった。ボリビア政府の情報操作と、アメリカ軍によるボリビア軍の訓練強化により、ゲバラ率いるゲリラ軍はどんどん弱体化し、追い詰められていく姿は悲壮感しかなかった。
最後まで観ることは結構つらかったですが、最後までゲバラは自分の信念を貫いたことだけは分かりました。
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