ロケーションが最高。すでに失われた、あの時代のあの時しかない瞬間を切り取っている。
登場人物が多くて様々な物語が綴られるが、よくある群像劇のように、あの話がこの話の伏線となって繋がって最終的にクライマックスを迎えるーというようなせわしさはない。淡々と小話が積み重ねられる(ある意味、幕末太陽傳の対局といえる)。
救われる話もあればそうでもないものもある。それでも彼らは必死に生きている。「人にこの話をする度、肩の荷がおりるんだ」という台詞が素晴らしい。
あと絶対ここで来ると分かっていたのに、立派なこいのぼりに爆笑してしまった。
おまけ
AmazonPrimeで鑑賞したのだが、『次のエピソード』で秒速5センチメートルが出てきた。何でだと思ったが、よく考えると主人公のモノローグが多様されているという共通点がある。恐るべしアマプラのAI。