山本周五郎の原作はそのタイトルのユニークさとかわいい感じから気にはなっていたが、実際に手に取るまでにはいたっていなかった。今回、本作を通して間接的に味わうことができた。
浦安の60年代初頭の風俗が…
山本周五郎の短編連作『靑べか物語』(1961)の映画化。原作は、若き日の著者が風景を気に入って一年半過ごした浦安の思い出を綴ったもの。地名は浦安→浦粕、江戸川→根戸川に変えられている。”青べか”とは…
>>続きを読む昔は東京からほんの少し離れただけで田舎なんだなぁ。田舎らしくプライバシーもないし女性達が強い。
浦粕の人々の様々なエピソードが面白くもあり、しみじみと味わえるような作品。
2023-403
Ju…
ロケーションが最高。すでに失われた、あの時代のあの時しかない瞬間を切り取っている。
登場人物が多くて様々な物語が綴られるが、よくある群像劇のように、あの話がこの話の伏線となって繋がって最終的にクラ…
このレビューはネタバレを含みます
原作は山本周五郎の小説「青べか物語」。
森繁久彌演じる、小説家の先生が、人生に刺激を与えるために、東京からほど近い浦粕(浦安がモデル?)の街で暮らす中で観察した人々の群像劇。「青べか」とは、先生が漁…
時代の流れみたいなものに纏われた浦粕という街の物語が、少し寂しくて良かったけど、全体が散文なので、盛り上がりに欠けたのが残念。
女のこじきと船長と足の悪い奥さんと夫の話が良かった。
全体的な作りが…
人々の営みの瞬間瞬間を生き生きと描いた群像劇
何回か名画座でかかりながら観ていなかった本作。浦粕(というかホントは浦安)のある種デフォルメされた、でもきっとこんな街だったのだろうな〜と思わせる、漁…
青べかで河を漕いでいく、低い家屋たちを眺めやっていくショット。開発、工場の煙。楽しく活力溢れる民衆の生活の裏腹に、ところどころに危うさがチラつく。夫婦喧嘩する床屋の手に持たられた剃刀。ナイフを持つ先…
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