川島はどうにも現実を振り切れないので狂気的コメディをやっても厭らしさがつきまとってしまうところがあり(『しとやかな獣』はその現実の見せ方が上手かったので誤魔化せている)、今作も東野英治郎らの立ち回り…
>>続きを読む川島雄三にしてはそこまでといった内容だがそれでも登場人物みな癖のある輩ばかりで気付けば物語にのめり込んで観ちゃうくらいには面白い。特に小説家になりきった森繁の雰囲気は色気充分、ただただ凄いなあと感心…
>>続きを読むみればみるほど好きになる川島雄三
主人公は一人見知らぬ土地に行って帰ってくるけど、特にその旅から何かを得てもなければ失ってもない
恋人の思い出と一緒に船で過ごす老人や、不具にしてしまった奥さんへ…
神保町シアター
ペーソス感強めのオムニバス形式。
森繁はいつもどおりの演技で安心して見られるが、本作についていえばミスマッチ感が強い。
何といっても黄門様のはじけ具合がすごい。むき出しの本能がそのま…
漁村における人々の人間模様を小説家(森繫久彌)の視点から描いたコメディ。
監督・川島雄三と脚本家・新藤兼人が『しとやかな獣』に続いて製作した作品。原作が山本周五郎ということで、黒澤明の『どですかで…