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ヤンヤン 夏の想い出のeyeのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
3.8
エドワード・ヤン監督の遺作
『ヤンヤン 夏の想い出』

今からちょうど20年前に公開されてカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞した作品でもある

「恐怖分子」
「クーリンチェ」
「台北ストーリー」

これまで上記作品は観たけど ヤンヤンは初めてみた

人間味をより印象付ける作風で複雑・厄介に絡み合った苦悩を抱えるストーリー

人生観は様々でありトラブルもあれば良いこともある

それこそが生きている証でもある

ヤンヤン自体言葉をほぼ発さない

彼が譲り受けたカメラが写す写真には「後ろ姿」ばかり捉えられ 当然言葉はない

だけど彼にはきっと1人1人の姿が背中が語るように見えるんだと思う

内に秘める思いを抱えヤンヤンがそれを言葉として吐き出すラストはホントに素晴らしい

長い展開に正直集中力が途切れもしたけど一本の映画として素晴らしい作品

遠くから人物を捉えてみたり近影の画だったりカメラワークもエドワード・ヤン監督特有の手法とも思える

普通ではないことが起きているけど あくまで普通の日常として描かれる

観るたびにちょっとずつ印象が変わっていくようにも思える作品
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