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ヤンヤン 夏の想い出のsicklychicのレビュー・感想・評価

ヤンヤン 夏の想い出(2000年製作の映画)
4.5
エドワード・ヤンのダイアログが好きです。

サブキャラクターたちがぶっ飛んでる。
何かが起きそうで起こらずに起こる、
そのギリギリ感がすごく優しい。

ちなみに女性がぶっ飛びがちなのは
国民性なのか、トラウマなのか。

「真実は半分しか見えないことはあるのか」
「映画が発明されたことで人生は3倍になった」

忘れられません。

そして、建物が入る風景が本当に綺麗。
オークラ、つるや、校庭にベランダ。

それぞれの始まりと終わり。
人生のこれからとその後。
対比に気付いた時、ああなんて素敵な映画なんだろうと思わずにいられませんでした。

始終ちりばめられるユーモアも、観客により一層寄り添うのに一役買っているかも。
監視カメラとか。かわいかった。

「何もない」と嘆くことと後悔、
青春のやり直し。

昔の恋人と語るあの頃の話って
あの頃と同じ熱量の気持ちがないからこそ素直に話せる。

人生って、映画って
面白い。
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