エドワード・ヤンの遺作。
家族の生と死と愛を見つめた物語。
ヤンヤンは小学生の男の子。
高校生の姉とコンピューター関係の会社で働く父と母と祖母と立派なマンションで暮している。
叔父の結婚式にヤンヤンの父親は昔の恋人にバッタリ会ったり、
祖母が脳卒中で昏睡状態になり、
看病につかれた母は新興宗教にはまる。
昏睡状態の祖母にそれぞれがそれぞれの辛い思いを打ち明け、答えが出ないまま気持ちは彷徨う。
父親の取引先が日本でイッセー尾形が担当だった。
イッセーさんの存在がなかなか良く、ピリッとしめていた。
母親不在で父親は日本に出張し、元恋人と再会し、思い出話しに花がさく。
2人はお互いに惹かれているのに父親の方が気持ちにストップをかけていた。
父親の恋愛と並行して姉は隣人の元恋人とデートしたり、
ヤンヤンは今までいじめられていた女の子に強く惹かれたりと3人の恋がそれぞれとても瑞々しかった。
恋愛の瑞々しさと切なさは多くの人が経験してきたと思うし、キラキラしていた瞬間を思い出す事ができるのでは?
とても良い作品でした。