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ヤンヤン 夏の想い出
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ヤンヤン 夏の想い出の作品紹介

ヤンヤン 夏の想い出のあらすじ

8歳のヤンヤンは、祖母と両親と姉と台北で暮している。祖母が脳卒中で倒れたのを機に看病に疲れた母は家を出、昔の恋人と再会した父は過去を思い出し、姉は恋に思い煩う。そんな家族の姿をヤンヤンは冷静に見守り…。

ヤンヤン 夏の想い出の監督

ヤンヤン 夏の想い出の出演者

原題
一一/A ONE AND A TWO
製作年
2000年
製作国
台湾日本
上映時間
173分
ジャンル
ドラマ

『ヤンヤン 夏の想い出』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.4
 アディとシャオイェンの結婚式、少しお腹の出た新郎に対し、新婦の表情はどこか冴えない。上昇するピンク色のバルーン、アディの元カノで、この結婚式に怒り心頭のユンユンが結婚式の妨害に現れる。そこにヤンヤン(ジョナサン・チャン)の姉ティンティン(ケリー・リー)が鉢合わせする。アディの姉は彼らの母親のミンミンで、夫で父親のNJ(ウー・ニェンツェン)は背広姿で、所在無さげに動き回る。式に飽きた8歳の息子ヤンヤンをハンバーガー屋さんに連れて来た父親は浮かない表情を抱えながら、今夜泊まるホテルに戻ると、エレベーターから初恋の人シェリーが現れる。三十年前に別れた運命の女と偶然の再会を果たしたNJは、ヤンヤンを息子だと紹介する。大人の事情などわからないヤンヤンはその様子をじっと見つめている。8歳のヤンヤンと高校生のティンティンを育てるNJ一家は、台北の高層マンションに祖母と妻と2人の子供と暮している。その生活ぶりは豊かだが、父親は会社で未曾有の赤字という事態を抱えていた。この急場を打開するためには、日本人のゲーム・クリエイター大田(イッセー尾形)に会うしかないと踏んだ社長は、NJに大田との交渉を命じる。だがアディの結婚式のその日、祖母が病院に運ばれる事件が起きる。

 華やかな結婚式に始まり、喪に服す葬式で幕が降りる物語は、NJ一家のそれぞれの抱える深刻な事情を描写する。自分がいない隙に祖母を入院させてしまった母親ミンミンは自らを責め、極度の神経症に陥り、山の上の精神病棟に入る。また15歳の高校生のティンティンは、ゴミの横で倒れていた祖母は自分の責任ではと思い責める。義理の母親が倒れた夜、NJは30年前の恋人シェリーとの運命の再会を果たし、まだ幼い末っ子のヤンヤンは大人たちの思惑などわからないまま、右往左往する。祖母の昏睡状態がきっかけで、バラバラになった家族の焦燥感、それぞれの年齢のレイヤーに合わせた孤独な病巣を埋め合わせるものは何もなく、登場人物たちはバラバラに孤立する。日本出張の熱海の席、シアトルに住むシェリーとの束の間の再会を果たしたNJの年老いたロマンスと、親友で隣人のリーリーの彼氏ファティとティンティンとの初恋のエピソードがクロス・カッティングされる展開が何度観ても胸に刺さる。30年経過しても流転することのない男と女、優しさと狂気、そして欲望と愛情。忍び込んだ映写室で見たスカートの中の白の下着、横軸で何度も往復する憧れの女性の水泳姿。大田ではなくEカップの小田に方向転換した物語は、『クーリンチェ少年殺人事件』のようにまたしても少年を凶行へと誘う。深夜未明に鳴る『恐怖分子』のような救急車のサイレンの音、後ろ姿しか撮らなかったヤンヤンの祖母への想いにワンワン泣いた。エドワード・ヤンは遺作となった今作で見事、カンヌ国際映画祭監督賞を受賞した。
toriten45

toriten45の感想・評価

5.0
最初から最後まで気持ちが惹きつけられっぱなし。数年に一回あるかないかの映画との出会い。だからベストスコア。このために映画を観続けるんだろうなー。

ラストまで味わい深いですがオープニングの家族写真のシーンが一番印象深かったかも…。

それとヤンヤンのお手紙が幼い子らしくて、あどけなくて、たわいもなくも聞こえるのですが、とても心に染み入ります…。全編しみじみとした気分で観続けることができる。ラストを迎えてこの世界から離れるのが寂しくなる。台湾に行ったことなく、馴染みのない外国の話なのに不思議。

『牯嶺街少年殺人事件』('91)に並ぶぐらいの傑作で、監督エドワード・ヤンは世界を代表する表現者なんだなー、と確信しています。

都会に住むヤンヤンは8才の少年。この作品は彼の家族とその周辺を中心に描いた群像劇です。日本の映画を観ているような身近な世界観に親しみを感じつつ、グイグイと引き込まれていきます。

都会の高級マンションに住み、ハタから見ると一見裕福で幸せそうな登場人物たち。その反面、ヤンヤンの周りでは実に多くの問題が進行してゆきます。伯父の結婚、祖母の脳卒中、姉の初恋、父親の昔の恋人との再会や会社経営の話などなど。これらが控えめな描写で淡々綴られていきます。

それぞれ悩みを抱えて生きている家族たち。その悩みを昏睡状態の祖母に語りかけてゆく。ピュアな心を持つ少年ヤンヤンはそんな大人を不思議に思っているようです。

ドロドロとした人間模様。それと対比させているように映像からは透き通ったような瑞々しさが感じられます。それらひっくるめて“美しい”の一言で纏められる作品かな。ダラダラと書いちゃったけどね。
本日6月29日で没後10年目を迎えた台湾ニューシネマの旗手エドワード・ヤン監督。

今年はスコセッシの尽力により「クーリンチェ~」と「台北ストーリー」が4Kデジタル修復版で立て続けに公開され、再び脚光を浴びたことで再評価の高まりも著しい昨今ですが、
この幻の2作品を拝めたことでヤン監督の早世には甚だ寂寥の思いが募るばかりです。

そして本作「a one & a two」はヤン監督の遺作となった彼の集大成でもあり、
全編を冠婚葬祭に準えて人間の通過儀礼を多岐に渡り描ききった渾身の作品であります。

ある家族を通して描かれるそれぞれの紆余曲折。
恋に仕事に家庭問題に元恋人に友人関係と、生きてゆく上で降りかかるあらゆる煩わしいことの数々。
それを糧にしながら苦悩し後悔し困惑し葛藤し、不器用ながらも歩を進めてゆく人間の姿。

一方で本作の中心テーマには「儒教」の精神があると云えます。
中国で2000年以上の歴史を育んできた儒教は文化大革命によって惜しくも潰え、日本でも明治維新以降は風化し、韓国は本質から外れた独自の儒教に変質してしまい、
残された台湾は真に儒教の心髄が脈々と受け継がれている国家。

そんな台湾も目まぐるしい近代化や資本主義体制の波に乗ってゆく過程で、儒教の教えである"五倫五常"の精神性は薄れ、
台湾人の誇るべき美徳や秩序は一体どこへ向かってしまうのかという危惧を、一貫したテーマで作品に込めてきたヤン監督。

本編ではヤンヤンとティンティン、そして祖母以外の登場人物が尽くその儒教の精神から逸脱している中、
ある日本人によってその教えの1つにふと気づかされる父親が描かれます。
それは台湾人の親日性がよく見てとれるシーンでもあり、
また熱海ロケは必然と小津安二郎「東京物語」へのリスペクトからくるもの。
「東京物語」もやはり家族を通して人の心の繋がりを問うた、日本で風化しつつある儒教の精神性を映した作品でもあり、
親や目上の人を尊ぶ気持ちの欠如はアジア圏を越えて世界中で共感を呼び、今や日本が誇る名作と成り得たわけです。

父親NJの逢瀬、娘ティンティンのデート、息子ヤンヤンの初恋が世代を越えて繋がる演出は素晴らしいし、
ヤンヤンがベスポジでパンチラを目撃して恋に落ちるシークエンスは断トツの名シーン!
古き良き台湾の"瀕死状態"を具現化した祖母を前にして、云わば台湾の未来と可能性を象徴したヤンヤンは、一体その後どのように成長していったのでしょうか。

ただ本作の難点はズバリ邦題が残念すぎるところでしょうね。
内容とは関係なく、かつてヤン氏が出演した盟友ホウ・シャオシェン監督作「冬冬(トントン)の夏休み」に思いっきり寄せにいったタイトルにはまったく作品への愛が感じられない。
まぁ「ティンティン 夏の想い出」になるよりかは遥かにマシなんだけども。

『ヤンヤン 夏の想い出』に似ている作品

牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件 デジタル・リマスター版

上映日:

2017年03月11日

製作国:

上映時間:

236分

ジャンル:

配給:

  • ビターズ・エンド
4.1

あらすじ

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若葉のころ

上映日:

2016年05月28日

製作国:

上映時間:

110分

ジャンル:

3.7

あらすじ

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製作国:

上映時間:

84分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
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タレンタイム〜優しい歌

上映日:

2017年03月25日

製作国:

上映時間:

115分

ジャンル:

4.1

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憂鬱な楽園

製作国:

上映時間:

112分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.7

あらすじ

中年間近のチンピラと、弟分と彼の恋人のその日暮らしの毎日を描いた一編。チンピラのガオは40近いが正業に就かず、弟分のピィエンと彼の恋人のマーホァを連れて、田舎町の平渓にやって来る。

幻の光

上映日:

1995年12月09日

製作国:

上映時間:

110分

ジャンル:

3.5

あらすじ

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