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ザ・タイガース 世界はボクらを待っているのodyssのレビュー・感想・評価

3.0
【音楽映画】

昔むかし、グループサウンズが人気絶頂だったころに撮影された映画。特に当時のジュリーこと沢田研二の人気には超絶的なところがありました。

そのころ私はティーンエイジャーだったのですが、当時はあまり映画を見なかったし、また小遣いは本代に充てていて映画館に行く余裕はなかったので、こういう映画が作られたことは知っていましたが見る機会はありませんでした。ようやく最近になって鑑賞。

これ、音楽映画ですね。タイガースの演奏シーンが非常に多いし、ヒット曲だけでなく、へえこんな曲も歌ってたの?と思うような曲も出てきます。

他方、巷間に言われていた映画の筋書き、つまり宇宙人のプリンセスとジュリーのロマンティックな恋物語という点では、たいしたことがありません。そもそもあまりカネをかけていないようで、映像面もちゃちなのです。何だかテレビ番組の安っぽい即席ショウみたい。

ジュリーと恋をする宇宙のプリンセスは久美かおりさんですが、今の目で見るとあんまり可愛く見えません。むしろ、意地悪な金持ち令嬢役で出てくる松本めぐみさんがチャーミング。松本さんはのちに加山雄三と結婚しました。

音楽映画に、ついでにお粗末ながら恋物語が付録としてついてます、程度に受け取っておいたほうがいいですね。タイガースというグループの音楽を楽しむにはとてもいい映画だと思います。
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