GOODNIGHT

平成狸合戦ぽんぽこのGOODNIGHTのレビュー・感想・評価

平成狸合戦ぽんぽこ(1994年製作の映画)
2.4
ジブリの環境保護映画。

・もののけ姫とテーマは同じだが、全く品質が違う。
・もののけ姫は、人間と自然の生存戦争を描きだしていた。対してこれは自然の一方的な抵抗を描いていた。
・正直、もののけ姫が圧倒的に面白くてこっちは凡作だ。その理由は、お互いがしのぎを削る描写がないから。
・まず、この映画のように自然を破壊するなと造成地に住んでる人間が行っていたら滑稽じゃないか?少なくとも人間社会で日々口にする食べ物から衣服、全部が造成された元々の山だった場所にある工場などから供給されている意識が欠落している。そもそもこの映画さえも、そういった環境破壊によって下支えされている現実を直視すべきだろう。
・土木工事従事者を小馬鹿にする描写が微妙。そもそも多摩団地にしろ、なんにしても建設会社が主になって工事をするわけではなく国や自治体、デベロッパーが提案している産業構造を理解してない。
・つまり、あたかも建設業が自然破壊をしているような描写は受け入れ難い。
・残土の搬出にしても、不法投棄せざるを得ないような計画を推し進めた行政が批判されるべきであり当事者を糾弾するのはお門違いである。また94年当時と現在では大きく環境が変わって建設業で、残土やその他の資材を不法投棄することは不可能に近い。また日雇い労働者はほぼほぼ存在しない。
・まぁ、全編を通して物語に起伏がなくてダレている。結局、玉砕するのはまた、日本軍の精神か?しつこい。

・もののけ姫が如何に素晴らしいか再認識できた映画でした。
GOODNIGHT

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