見覚えのある医療ポッドに、私の「エイリアン」初体験はこの作品だったなと思い出した。
キャラが多く、加えて意外と見知った顔もあったりしたので、自分の所感としていわゆる近年のSFモノっぽく思えてしまわないかと少し危惧したけれど、さすがはシリーズ生みの親リドリー・スコット、ちゃんと不穏で、少しづつ恐怖を煽ってきて、痛くておぞましくて、しっかりホラーでした。
特に医療ポッドのとこはやはりトラウマらしく、身悶えるほどの恐ろしさだった。
後付けなのか何なのか、ここで一作目のデカ宇宙船と巨人につながるのかーと思いつつ踏み入れた先は、どこかオーパーツ的な祭壇やシステムが並んでいて、科学的な野心という自然の摂理に反する禁忌の畏れ多さを感じさせるような抜群の趣だった。