三四郎

明日に向って撃て!の三四郎のレビュー・感想・評価

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)
3.0
ドンパチ映画や西部劇が好きな人間ではないので感動はないだろうと思って観ていたが、やはり特に心には響かなかった。しかし、アメリカン・ニューシネマの代表作の一つで名作と言われているし、一度は観ておかなければと思い鑑賞。
時代に乗り遅れてしまった男二人の友情と儚さが描かれているという解釈で良いだろうか…。ラストシーン、軍隊が彼らに狙いを定める中、銃を持って走り出す男二人の琥珀色の静止画と何百発もの銃声。二人が血を流して倒れるのではなく、琥珀色の静止画で終わらせるところが粋だ。遠い過去の伝説として印象に残るラストシーンだ。

自転車シーンの「雨に濡れても 」の歌が良かった。なんだか呑気な感じでどこか懐かしい気持ちになる。映画の黄金時代は1930年代から1950年代だと思っているが、それ以降の映画も毛嫌いせずに一応は観てみないとなぁ。
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