「銀行は動かない列車は動く」
69年公開、西部劇の実話ベースの名画。強盗を繰り返すブッチとキッドは時代を生き残れるか?
文明化が進み、もう荒野のガンマンという時代ではなくなりつつある。粗野な生き方しかできない、愛すべき悪党のバディを応援してしまう。強盗業が上手く行くシーンが楽しい。「雨にぬれても」が流れる中の自転車で遊ぶシーンが最高。
ブッチ役のポール・ニューマンの軽い明るさ、キッド役ロバート・レッドフォードのクールな格好良さ。2人のコミカルなやり取りが好きだ。そしてキャサリン・ロスの美しさ。あんた何で付き合ってるの、っていう。
セピアなオープニングから強盗業の序盤。資格に追われる転機からボリビア暮らしが中盤。そして結末へ。
作られた年代もあって、テンポが良いと言うより淡々とした構成でドラマティックな作りではなく、唐突に終わりが訪れる。それが寂しい。
ラストの静止画と銃声に鳥肌、っていう作品。