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太陽の帝国のkuuのレビュー・感想・評価

太陽の帝国(1987年製作の映画)
4.5
缶詰+炒飯+じゃがいも+チョコレート+マンゴー◎



監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:トム・ストッパード
原作:『太陽の帝国』ジェームズ・グレアム・バラード
出演者:クリスチャン・ベール
    ジョン・マルコヴィッチ
    ミランダ・リチャードソン
    ナイジェル・ヘイヴァース
    ジョー・パントリアーノ
    ベン・スティラー
    伊武雅刀
    片岡孝太郎
    ガッツ石松
    山田隆夫
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:アレン・ダヴィオー
編集:マイケル・カーン

戦争で親と逸れた少年が生き延びるために過酷な経験をするお話です

上海租界で育った本国イギリスを知らない少年の目を通して日中戦争を描いた作品です

日本軍による捕虜の扱いは酷いです
戦争とはそういうものですが見ていて辛いです

原爆の閃光も描かれています
これも酷い…酷すぎる話です

英国人少年と日本の少年兵との短くも美しい交流
少年の純粋な思いに日本兵が心動かされる瞬間
敬礼と「どうもありがとう。」「どういたしまして。」と交わす言葉
それらの美しいシーンが余計に戦争の愚かさを教えてくれます

主役のイギリス人少年にクリスチャン・ベール💕
映画デビュー作にして圧巻の演技です
すでに今の顔が出来上がっていて驚きました
純粋な姿や寂しさとひもじさで震える姿や興奮して狂ったかのような姿…
天才子役だと思います!胸が締め付けられました

特攻隊の少年を演じる片岡孝太郎もあどけなくて涙をそそります
所作の美しさは流石です💕子供から兵士へと成長する様も見事です
あんな幼さの残る少年が終戦間近には特攻隊として飛び立ったと思うと胸が苦しいです

伊武雅刀の鬼軍曹も見所です

ウェールズの子守歌♪など美しい合唱が響き渡ります
美しい音色であればあるほど哀愁が漂います

家を追われた人々の高級家財道具や絵画に美術品が強奪され置き去りにされた光景
パッカードのマスコットエンブレムのスワンが哀しみを誘います

残酷なシーンもありますが何処かゆるくて焦点がぼやけている気もします
戦争映画としては軽めなので中学生以上なら観ても大丈夫だと思います
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