フライ

太陽の帝国のフライのレビュー・感想・評価

太陽の帝国(1987年製作の映画)
4.5
日本人として本作を見るのは少し辛いがかなりの秀作。
キャストが凄い!錚々たるメンバーと意外な日本人キャストに驚きと笑いの両方があった。
上海で過ごしていたイギリス人少年が日本軍の侵略により両親とはぐれるも、最初は絶望感にどうなるか心配したが、次第にたくましく淡々と過ごす少年にユーモアと力強さ、更には憎たらしさまで感じた。終盤捕虜になりながらも強く生きて行くが、周りの悲惨さや悲しい状況はかなり心に来るものがあった。長い上に単調なシーンも続くが完全にラストへの布石。最後は大号泣。涙が止まらなかった。
スティーブン・スピルバーグ作品としてはとても好きな作品の一つ。笑点の山田隆夫やガッツ石松の大根演技までとても良いエッセンスになっているのが印象的だった。なんと言っても子役のクリスチャン・ベイルが生意気でラストへの絶妙な布石になっているのが見所!
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