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太陽の帝国のkazu1961のレビュー・感想・評価

太陽の帝国(1987年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「太陽の帝国」
Original Title :「Empire of the Sun」
▪️First Release Year:1987
▪️JP Release Date :1988/04/29
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-507 再鑑賞
🕰Running Time:151分
▪️My Review
劇場鑑賞以来、初めての再鑑賞。観てみてビックリ、あの主人公の少年ジェイミーを演じてたのが、13歳のクリスチャン・ベイルだったんですね!!本作がデビュー作品。とにかく演技が凄くて巧い!初めての映画出演だなんて思えません。もう完成されてきますね。顔も今のままですよ!!(笑)。
本作、『ジョジョ・ラビット』のように「少年の目から見た戦争」を描くことによって、戦争による「普通の人々の被害」をテーマにしています。ダイナミックな戦地の描写や主人公の少年を巡る瑞々しい人間ドラマなど、スピルバーグならではの演出が冴え渡る作品です。また、スピルバーグらしい緻密な映像で日本人像が描写されている希有な作品で、租界時代の雰囲気が色濃く残っていた再開発前の上海の情景など見応えのある作品となっています。
上海映画公社の協力もあって、撮影は大規模なものとなり、約500人のクルーを率いて中国の土を踏んだスピルバーグは、約1万5,000人のエキストラとともに16週間の長期撮影を敢行し、人民解放軍の兵士が日本陸軍将兵を演じました。この圧倒的な物量感や熱気は、CGでは表現できませんよね。
戦争をテーマにしたスピルバーグの作品は 『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』などもありますが、この作品は、戦争そのものを描くことはしません。あくまでも突然一人ぼっちで投げ出されてしまった少年の目を通しての戦争描写であり、少年がアイデンティティを喪失しながらもたくましく成長していく姿にフォーカスしています。
主演は前述の通り、オーディションで選ばれたクリスチャン・ベール。ジェイミー。日本人俳優も多数参加しています。伊武雅刀、片岡孝太郎、ガッツ石松、山田隆夫など。
そして、音楽のジョン・ウィリアムズ、撮影監督のアレン・ダヴィオー、脚色のメンノ・メイエスなどスピルバーグには旧知のスタッフが参加しています。

広島への原爆投下のシーンはとても印象的です。
スタジアムでビクター夫人が亡くなった直後ジムが原子爆弾の光を目撃する一連のシーンを映像化したのは『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』や『E.T.』にも参加したインダストリアル・ライト&マジックのスタッフで、デニス・ミューレンが指揮しマット画をマイケル・パングラジオが、模型製作をスティーヴ・ゴーリーが手がけたんですね。(参考:Wikipedia)

物語は。。。
日中戦争中の上海。イギリス租界で生まれ育ったイギリス人少年ジェイミーは、日本の零戦に憧れる少年。だが、1941年12月にマレー作戦を皮切りに日英間で開戦し日本軍が上海のイギリス租界を制圧した際に、避難民の大混乱のなか両親とはぐれてしまいます。独りぼっちになった少年は中国人少年に追い回されるが、不良アメリカ人のベイシーに救われます。生き抜くために空き巣・泥棒などの悪事を重ねますが日本軍に捕らえられ捕虜収容所、そして蘇州の収容所へ送られます。飢えと病気、戦争の恐怖で死や絶望に囲まれ庇護もなく淡々と成育していくジェイミーですが、しだいに収容所の人々との交流の中に生きる知恵と希望を見出していきます。。。

一人の無邪気な少年が戦争のもたらす現実に翻弄されながらも、健気に生き抜こうとする姿をありありと描写したスピルバーグらしい一作ですね!!

▪️Overview
第2次大戦下の中国を舞台に、日本軍の収容所の中で過ごす11歳のイギリス少年の成長過程を描く作品。J・G・バラードの自伝的色彩の強い同名の小説を基にスティーヴン・スピルバーグが監督・製作。共同製作にキャスリーン・ケネディ、フランク・マーシャル。脚本は「未来世紀ブラジル」のトム・ストッパード、撮影はアレン・ダヴュー、音楽はジョン・ウィリアムスが担当。出演はクリスチャン・ベール、ジョン・マルコヴィッチ、ミランダ・リチャードソンほか。(参考:映画. com)

出演は、クリスチャン・ベール!ジョン・マルコヴィッチ、ジョー・パントリアーノ、ナイジェル・ヘイヴァース、ミランダ・リチャードソン、伊武雅刀、片岡孝太郎、ガッツ石松、山田隆夫。
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