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トリスタンとイゾルデのとりのレビュー・感想・評価

トリスタンとイゾルデ(2006年製作の映画)
4.0
円卓の騎士とか北欧の民話とか大好きなので、随分前から楽しみにしてました!
大まかなストーリーはわかってるので、映像を楽しむのがメイン。
期待通り素晴らしい映像でした。アイルランドらしい断崖とか荒涼とした寒々しい大地とか見事です。灰色がかった色調で世界観は完璧ー!
セットはちょーっとだけランク落ちかな?って思える箇所もあったけど、おおむねよし。
衣装も素敵だったし、あんまり予算を使いまくれない事情を感じつつも工夫を凝らしたシーンが随所に観られて、とても誠実な作品です。
主演の2人も地味でしたが、イゾルデ役のソフィア・マイルズはサンダーバードとかアンダーワールドで可愛いなーってすっかりお気に入りだったので良かった。すごく可愛い。清潔感があって私の好きな顔です。
トリスタン役のジェームズ・フランコはスパイダーマンの親友ですが、スパイダーマン出演時よりアクがなくて見やすかった。どちらかというと兄弟同然に育ったメロートの方がハンサムで、こっちがトリスタンだったらな~と思ってしまった。
ついでに言うと育ての父であるマーク王が一番のおいしいとこ取りの役で、トリスタンけっこう影薄し(笑)
戦争シーンや決闘シーンにも結構時間を割いていて、CG処理に頼っていない生の迫力っていうんですか、大規模じゃないぶんかえってリアルな感じがしました。
剣を振り回すシーンを見て、この時代の男の人は大変だなーと思いつつ、自分がこんな凄腕の騎士だったらー(・∀・)と想像したらけっこうわくわくしましたよ。私だったらメイスよりでっかい剣をカッコ良く使いこなしたいな。
ところで圧倒的にブリテン側を贔屓しまくった脚本がちょっと気になりました。アイルランド王があまりにもひどいし。あとはラストのオチの付け方もちょっとエ?と違和感を覚えてしまった。
日比谷みゆき座(現在はTOHOシネマズ日比谷)
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