このレビューはネタバレを含みます
水着から、学生服から、野球のユニフォームから、部屋着、下着から覗くこんがりと日焼けした生身の肌と昭和然としたあけすけな会話から見える未熟さ
「変なもの」「関係ないもの」から無責任に遠ざけられる一方でそれらに迫る子供たちの危うさ、台風の到来が近づくとともに加速度的に増える倒錯的行動と大人と子供それぞれが超える一線(乱痴気騒ぎ、家出からの外泊、危なげな結婚)とそれに一人向き合おうとする三上
個は種に優越するか
死は生に先行する
俺たちには厳粛に生きるための厳粛な死が与えられていない
三上が拒否したものは何だったのか
終盤、遠くからの長回しによる絵作りと緊張感
とてもとてもいい映画
