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台風クラブのmingのレビュー・感想・評価

台風クラブ(1985年製作の映画)
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若さのエネルギーが凄い
だから正直その有り余るエネルギーを人にぶつけているシーンはちょっと怖くもあった。特に校内で追いかけ回るシーンはストーカー被害と重ねて見てしまって正直とても怖かった、けどこれらのシーンがあったからこそ行き場のない感情や力が溢れ出ているのが凄く伝わった

だけど今の時代だとこんな撮影も出来ないだろうし撮影できたとしても批判の的になってしまうかもしれないと思うと少し悲しい気もする

学生ならではの台風前のちょっとした不安と高揚感。それが思春期の不安定な気持ちと重なっていて、だけどそんな事自分が思春期の時って気づきはしないからちょっと大人になって見てみると余計に当時を思い出して実感する

美術監督が池谷仙克さんだったからセットにも注目して見てたけど、低予算の中で行われてるとは思えない位に世界観があって、演劇部の部室とか台風当日の教室で机と椅子を組み上げて、折り鶴で飾り付けしてある所とか一気に引き込まれた

三上の生き方についてはもう一度見てから書きたいと思う
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