ダンクシー

台風クラブのダンクシーのレビュー・感想・評価

台風クラブ(1985年製作の映画)
2.4
「俺達には厳粛に生きるための厳粛な死が与えられていない。だから俺が死んで見せてやる。皆が生きるために」

昭和だなぁ。。でも意味不明すぎた。正直この手の作品は好みではない。官能に訴えかけてくるタイプの作品。中学生たちの内に秘めた狂気を描いているのは分かりますが、普通に退屈だった。大人みたいなことをしたいのかもしれないけど、子供なのが丸分かりなのは面白い。

台風が来たのをキッカケに、どんどん日頃抑えようとしていた感情を一気に爆発させる若者達。教室、体育館、校庭と踊っていくのだが、より広い空間へ行けば行くほど服を脱いでいくのが面白い。制服、下着、裸。まさに解放感というべきか。思春期の男女が"性"を超越し同一化した瞬間がとても眩しかった。
そして少年少女が持つ危うさ・脆さも鮮明にどっぷり描かれていた。

「愛する人よ そばにいて」

終盤、自殺しようとした男子は失敗するのだがあの場面は、犬神家の一族の海から足だけが出てるあのシーンを彷彿とさせた。
不自由を感じている学生たち。学生にとっての自由はなんだろうか。皆で裸になって踊る自由は必要かもしれないが、死んでもいいという自由はないということだろう。。そりゃそう
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