あおや

台風クラブのあおやのレビュー・感想・評価

台風クラブ(1985年製作の映画)
5.0
人はいつ大人になるのか?
それは台風が近づいたとき、ワクワクするより先に電車の心配をするようになってからだ。

ミツメの「Disco」とのマッシュアップがYouTubeにあがっていて、気になったので鑑賞。冒頭のBARBEE BOYSの「暗闇でDANCE」からずるい。少年少女たちが服を脱ぎ捨てて踊りまくる。
台風がくるときの、非日常と日常の間。大人と子どもの間。狂気と正常の間。すべてをぐるぐる掻き回して、中心の目の中にぴゅっと飛び込む。
「いいか?これが死だ!!」

ケンの狂気じみた不器用さと、おしゃまな女の子たち、あぁこういうやついたなーと思わせるアキラ、汚れまくってる先生、インテリかぶれの三上。
誰一人として共感はできないのだけど、気づいたら台風の中に飲み込まれている。

少年たちがタバコを吸いながらクラスの女子の話をしてるとことか、いいですよね。
あおや

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