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非情都市のalsaceのレビュー・感想・評価

非情都市(1960年製作の映画)
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旧作邦画で気になる監督鈴木英夫の作品だったので鑑賞。

やっぱり見てよかったー。この人のノワール物やはり素晴らしい。

映画の最初の方で、稲葉義男扮する社会部の部長が「新聞は社会の公器」と言ってるのが、段々皮肉に思えてくる展開が秀逸。

この作品、多面的な方向で考察出来る脚本も良く出来てると思います。

冒頭の自由度が下がって来ている今の日本の状況と比較してもいいし、主人公の記者が追う事件の構造やネタが、ザ・昭和な題材なのを掘り下げてもいいし。

1960年の作品なので、当たり前ではあるけど、昭和の空気感がぎゅと詰まってる、画の雰囲気もたまらない。

この監督の作品もっと色々見たいなと改めて思いました。

@ NFAJコレクション2022春 にて鑑賞
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