上海十月

桜の森の満開の下の上海十月のレビュー・感想・評価

桜の森の満開の下(1975年製作の映画)
3.0
見ていて若山富三郎山賊が凶暴な割には、
後半かなり、まっとうな男になってくる所がおかしい。そして岩下志麻が狂った女を演じることが趣味のように嬉々として演じている。ガンガンに首で遊んでいる。坂口安吾原作の抽象的な世界を映像化する挑戦は見事だが割と普通な話になってしまったと思う。若山富三郎の演技が後半あまりに普通感覚なんで狂った女に本当にのめり込んでるかは正直描ききれてない。そこは、エロスがかなり必要だったのではないかと。岩下志麻の濡れ場がもっと激しくないと表現は厳しいのではないか。狂女だけでは、ちと辛い。むしろ若山富三郎のその後の作品につながる演技派の一面が出てきた作品かもしれない。
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