娯楽映画としてはまあまあの出来だが、時代性を掴んでいたがための評価で質はそれほどでもないと思う。脚本も少し無理があるのではないかと思う。
アルメンドロスの淡い照明と色彩は美しい。たとえば自転車のシーンで、ビリーのフードがオレンジであるところなどはとても上手い。クビになった次のシーンでいきなり陰影の強い照明になっているのもさりげない。しかし、カメラ位置はとにかく良くない。とにかくここという位置にカメラが置かれてはいない。目を見張るショットはない。
ダスティン・ホフマンの演技は全然良くないと思うのだが、メリル・ストリープは良いと思う。否定的評価はおかしい。