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クレイマー、クレイマーのaiのレビュー・感想・評価

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
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2023年、256本目。

家事育児を一人で担っていた妻が突然出て行き、右も左もわからぬ子育てに奮闘する父親。
多くのワーキングマザーが抱える問題が彼に重くのしかかる。
愛する我が子の為に必死で仕事と育児を両立しようとする姿は実に感動的だった。
でも彼は真っ当な親になっただけで、母親がしてきた"当たり前のこと"を父親がするだけで世の中に称賛されるのは違う。
なぜ母親がするのは当たり前で、父親だと"良い父"だと評価されるのか。
役割が違うでは済まされない、親としての責任は同じだけあるはずだ。
昔ならわからなかったであろう、母親が出て行った時の気持ちが今なら痛いほどわかる。
ラストシーンは息子を想う母の決断に涙を堪えられなかった。
エレベーターの二人の会話がとても素敵。
若き日のメリル・ストリープの演技が素晴らしかった。
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