Avayette25

クレイマー、クレイマーのAvayette25のネタバレレビュー・内容・結末

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

<クレイマー家>
〇テッド
主人公

〇ジョアンナ


マドモアゼル誌の美術部で数年働いた。
結婚後は仕事していない。
働こうとしたが
夫は受け入れてくれなかったと。
息子の子守代も稼げないと

〇ビリー
息子

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〇マーガレット
ジョアンナの友達

子が出来てからのママ友

〇チャーリー
マーガレットの元夫
→より戻すか

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8年結婚

アトランティック社の営業任されるか
年内売上目標は1000万

経理のジャック 自殺した

ジョアンナから別れると切り出す。
私なんかと結婚したのが間違いよと。

結婚当初の預金も引き出し
出ていくジョアンナ。

代理店契約を取るため半年間躍起になっていて
ついに取れたのにと。

これからママは1人で生きていきます
と伝える手紙。

一つ一つ思い出の品を片付けていくテッド。
曲と共に切ない。

慣れない子育てに苦戦しながらも
一つ一つ教えていく姿。リアル
幸せのちからのよう

テッドとマーガレットが
離婚や愛について話すシーン
短いけど印象的だった
結構本質

テッドに反抗するビリー
結構我儘で腹立つのよく伝わる
社会的にガッツリ働く
(特に脂が乗っている時期の)男が
子育てをする大変さ。

ビリーの辛さもよく伝わる。
自分のせいなの?と
このシーンも印象的。
ママはパパがどうしても我慢ならなくて
出て行ってしまったんだ
ママも頑張ってくれていたんだ
お前の事をとても愛していたと
渦中を越え俯瞰で捉えるテッド。

ハロウィンパーティーのお遊戯会も
ママ達の中ビリーをニコニコ応援するテッドの姿。

フィリスと寝る。

自転車を一緒にマスターしたり
その姿を写真に収めたり
当たり前だが父親らしく顔も素敵

10針の怪我
手術中も付ききっりで応援してあげる

子供にとって理想の父親だよなと

(ビリーの怪我の事を)
君のせいじゃないと
マーガレットも責めない
それどころか
僕になにかあったら世話を頼む
信用出来るのは君だけだと
良い母親だと

嘗ての仕事に陶酔していた彼なら
出てこなかったであろう言葉

洗い物は下手だが
とユーモアも格好良い塩梅

ジョアンナから会おうと連絡。
会っても出ていった事を責めない。
ビリーの怪我も自分の不注意だと。
ジョアンナに対しても、
あの時は確かに動揺してたよね
今日はとても綺麗だよと自然に

ジョアンナ
カリフォルニアで
セラピストにかかりながら
自分を再発見して職も見つけた。
ビリーを欲しいと。

グラスを叩き割るのは驚いたが
彼も本当に苦しい中
ポジティブに捉え
努力してきたことを
簡単に踏み躙って横取りしてこようと
しているように感じたのだろう

テッドと再婚という形は難しかったのだろうか
関係が改善したように見えて
そこはやはり受け入れられないのか

150万ドルの裁判費用

ビリーは7歳
子供が小さいと法廷は母親に同情的

お偉方の方針で
会社をクビになるテッド。

〇ショウネシー
テッドの弁護士

〇アトキンス判事
裁判長

ジョアンナ
今はセルコ社でデザイナー

流石弁護士
ジョアンナに対する
ショウネシーの詰め方が上手い

失敗したのはあなたでしょうと
詰められ泣くジョアンナに
そんな事ないよ
と伝えるかのように
微笑みかけるテッドはやはり優しい

対してジョアンナ
怪我をしたのは自分の不注意だと言った話も
武器に加えていたこと
また目を逸らす
自己起因だが責任を逃れようとする姿勢
個人的にとても嫌いな態度
まあビリーを手に入れたいが為
仕方ない部分はあるのかもしれないが

ジョアンナ勝訴。
テッドは養育費として月400ドル義務と。
面会は隔週末及び毎週1回夜。

悔しいが受け入れるテッド。

別れ際
フレンチトーストを作るシーン
やはり響く。
最初はあんなに作るのに苦戦していたが、
ビリーと共に成長を重ね
難なく作れるようになった姿。
また厚くなった親子の絆を感じる雰囲気。
辛そうなビリーの背中を叩き大丈夫だぞと。

ジョアンナが来るのを待つ二人だったが、
ジョアンナからの電話で
テッドが階下に降りると
彼女は思いつめたかのように呟く。
「ビリーのためを思えば
連れていくのはよくない。彼の家はここよ。
上に行ってビリーと話してもいい?」。
二人は、法廷での虚虚実実の応酬を忘れ、
父子のアパートの1階で感極まって抱擁する。
エレベーターに乗り込むジョアンナを
テッドは見守った。

最後のシーン等を観ると、
これらの困難や様々な経験を通し
互いに成長した2人において
最早再婚すればめでたしのように思えるのだが
実際はそうも上手くいかないのだろうな
と思わされる。
上手くいく場合も勿論あるだろうが。
監督としてもそこまで描いていないのが
この作品の味であり意図だろうなと思わされる。
人生は難しい。
けどだからこそ味わい深く
生きる意味もあるのだろうなと。

何よりビリーが幸せであってほしい。
少なくとも子供には何の責任も無く
言わば被害者でしかないのだから。

父と母が居る。
(子供が居る中)
妻が居る。夫が居る。
正解は決められないが
当たり前の事では無く、尊いこと。

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クレイマークレイマー
=クレイマーvsクレイマー
夫と妻が争うという構図を表すタイトル
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