このレビューはネタバレを含みます
この作品が作られた当時から、時は流れたんだなと思う。
どうやら数十年で倫理観や価値観も少しずつ、だけれど確実に変わっていくものらしい。
夫婦間の問題が元で子供を置いて飛び出さざるを得なかった母親。
決して子供が嫌だとか離れたいということではなく、確実に愛している。
それでももう旦那の側にはいられない。
そんな精神状態だった母親を、責めたくない。
ダスティンホフマン演じる父親も、嫁が飛び出していった後は、子供ファーストにめちゃくちゃ頑張るから好感は持てる。
親権争いをすることになって、子供を取られたくないと奮闘するダスティンホフマンは最初とはまるで別人。
子供によって親も変わる。
ほんで父子の仲は深まっていく。
そして父子が良い感じになったところで裁判へ。
結局親権は母親に…
与えられるんだけど結局母親が身を引くのよ。
なんかすごい複雑。
母親に引き取られる予定の日の朝、
いつもみたいにフレンチトーストを父子でで作って食べて、みたいなくだりがあるんだけど子供がしょんぼりしてんのよな。
でも裁判の前に、お母さんの方が子供と1日一緒にいられる、みたいな時、子供の引き渡しのシーン(言い方)では久々のお母さんに喜んでダッシュしていく子供の姿もあった。
結局子供にとってはママの方がとかパパの方がとかじゃなくってどっちも大事だったんだと思う。
切ない。
みんながみんなそうではないと思うけど、親の都合でやっぱり子供は振り回されちゃうし、親も子供の愛を巡って争うのは不毛だなと思った。
タイミングかね、、、
同じ女性としては精神的に追い込まれてしまった母親を擁護したいと思った。
子供を捨てたとかそういうベクトルの話じゃないから。。。
悲しい。