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嵐の孤児のTSのレビュー・感想・評価

嵐の孤児(1921年製作の映画)
3.7
短文感想 78点
グリフィスの最高傑作とよく言われる作品。ちなみに僕は同作にも出ているリリアン・ギッシュの力作『散り行く花』が最高傑作と思っていますが、今作ではそのリリアン・ギッシュの姉妹であるドロシー・ギッシュが共演しますからなかなか感慨深いですね。フランス革命前夜の、孤児である姉妹2人の話を描いた作品です。やはりグリフィスの作品を見て思うのが、歴史的舞台の中で葛藤している人物の表現を出すことがうまいということがわかります。それもサイレントの時代ですから演出はオーバー過ぎてちょうど良い。かの『國民の創生』は時代の流れもあり問題作となっていますが、少なくともグリフィスは当時の時代感覚で作品を作ったのに過ぎないのであり、評価がわかれるところです。長らくDVD化されていませんでしたが、先日されたので購入しました。
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