だーあま

クレヨンしんちゃん オタケべ!カスカベ野生王国のだーあまのレビュー・感想・評価

2.3
家族愛を強烈に打ち出していて苦手だった。中期以降の家族愛路線にはうんざりさせられる。妙に道徳的になってしまったのがクレヨンしんちゃん映画の没落の大きな要因なのは明らかだ。
獣になり自我を失ったみさえがしんのすけに攻撃し、戯れに小突き回して遊ぶシーンはあまりにもいたたまれなくて見ていられなかった。
自然保護という難しい問題には手を付けないほうがよかったのではないかと思う。どのようなかたちで処理をするのかと考えながら見ていたら、劇中では自然保護を家庭の不仲、男女の痴話喧嘩に矮小化させて処理していた。そういえば、ロボとーちゃんも作中で登場する悪役のボスの動機は壮大に見えて、結局極めて個人的なしょうもない理由に矮小化させていたな。