モノクロの世界で新しい経験をする、気付きを得ると色が付いていく演出が良い。
火事と聞いても動こうとしない消防士たちが猫と聞くと急いで現場へ出動するのが面白かった。
ディビッドとマーガレットが車で恋人池に向かう最中、桜が色付いてくるシーンが音楽とともに春を感じられて好き。
変化、多様性を受け入れること。
カラーの人々と白黒の人々の対立は同じようなことが今も続いている。
「普通って基準ないよ」
「こうでなきゃってのはないよ」
90年代終わりの映画だけどこのセリフは今でも救われるというか、いいなと思う。
あの頃より複雑になってしまった現在に観ても斬新さを感じられるし、異なる価値観の人との対立は普遍的なことなのかなと感じた。