ハナモト

他人の顔のハナモトのレビュー・感想・評価

他人の顔(1966年製作の映画)
4.7
自由であるが自由は孤独の証明だ。
人間の自己同一性の焦点を顔だけに当てたなんとも哲学的なお話(顔が全て美男美女が世を制す)。原作である小説を見る前に映画を視聴した事を深く後悔したい、とても60年代に生み出されたと思えない芸術点の高い作品だった。専門的な庭に入った事ない素人ではあるが、見てとれる芸術の高さ、台詞、音楽の熱量も持ち合わせて見事な調和がとれてると思えた。ケロイドの女(入江美樹)の対立関係もよかったなぁ

世よ、人は見た目が〇割とか言ってる場合ではないぞ...

氏たち(安倍公房× 勅使河原 宏)の生み出す哲学的なアンチテーゼは底がしれない...脱帽
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