みてべいびー

病院坂の首縊りの家のみてべいびーのネタバレレビュー・内容・結末

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

何度か観てるはずなのに、その度に忘れちゃう。犬神家なんかもその類、何度観ても複雑で犯人だけは覚えてるけど動機が因縁ありすぎて思い出せない笑。
横溝正史の話は、昔犯されて子供を産んだ女性がその男の生家に復讐する的な話が多いよね、これはもうちょっと複雑だけど。戦後間もない頃ってどさくさに紛れてそういうこといっぱいあったのかなぁ。にしても名家に限って闇が深い。
法眼家の家系図が複雑すぎて、毎回一時停止したり巻き戻したり。弥生さんも冬子さんも小雪さんも不憫すぎる。義理の娘を犯す様子を写真に撮らせるなんて卑劣さと悪趣味の極みだし、それを乾板に残しといて脅しの材料にする奴も根性ねじ曲がりすぎ。父親違いの兄妹とはいえ、妹に結婚迫った挙句妹のそっくりさんに薬盛ってキスする奴もさすがにキモい。しょうもない男たちのエゴに振り回されて人生が狂ってしまった女たちは、それでも強く生きている。
まだこの作品でしか観れてないけど、佐久間良子さんて綺麗な人、黒髪に見える一筋の白髪も似合ってて美しい。そして桜田淳子は本当に演技が上手い、日本の女優さんの中でも指折りの演技派だと思う。気が強い役のイメージが強いから由香利はハマり役だったし、小雪の繊細さも持ち合わせててとてもよかった。もったいないなぁ本当。
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