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フローズン・タイムのgのレビュー・感想・評価

フローズン・タイム(2006年製作の映画)
3.7
美大に通う画家志望の主人公が、彼女に振られたことをきっかけに時間を止める能力を手に入れるお話。

ハリーポッターのキャラクターの中でも大大大好きなオリバーウッド役のショーンビガースタッフ目当てで観た。もうそれに関しては可愛い存在でしかなかったし、ウッドって実在したんだ!くらいの感動だった。

「う~ん、難しいなぁ」というのが観終わってすぐの感想。単純に綺麗だなとか、芸術的だなとかそういうことは思いつくけど、この映画が何を言わんとしているのかを考えると難しい……。

まずキャラクターがみんな良い!!!
アンニュイな雰囲気のおとなしい主人公と、主人公のバイト先の仲間たち。やる事なす事 悪ふざけ、B級ホラー映画で二番目に死んじゃいそうなバイト仲間1と、言動が下品で卑劣な上にその見た目が更にその拍車をかけるバイト仲間2、自己過大評価なセクハラ店長、そしてバイト中に時計を見ないということを徹底するバイト仲間3のシャロン。他何人か。

主人公が美大生で、尚且つそんな彼が時間を止められるという設定のおかげで、映像がとても綺麗。「時間」を意識してかスローモーションやタイムラプスが使用されていたり、映像の色味が変わっていったり、そこまで派手な演出やカメラワークはないけど、さりげなく洒落ていて見入ってしまう。

その小洒落た映像とバランスを取るかのような、上にあげたバイト先の愛すべき馬鹿どもの騒ぎっぷりもいい味になっていると思うし、そのおかげで変に「気取っている映画」っぽくならなかったのも良かったと思う!

そして、肝心のストーリーは、やっぱり掴み所がないというか、何を伝えているのかわかりにくい。「時間」について考察している映画なのか、「愛」を語っている映画なのか、それともただのひとりの男の子の創作的な好奇心を描いた映画なのか……?……いや〜わからない…!

物語の最初、主人公は長い時間を持て余し、有効活用しようとした。バイト仲間3のシャロンは長い時間を感じないように時計を見ないようにしていた。そして主人公の友達は「長い時間」が辛いことを忘れさせてくれると言った。

つまり、「辛いことをやってると時間は長く感じる、心の傷は長い時間がないと癒されない、時間を早く進め、傷を早く癒す一つの方法は、新しい恋をすることだろう」っていう、そういうことなのかな??

いや、わからない。難しい。出直して来ます!!

あと。時間が経つにつれてシャロンを美しく描いていく様がすごい。
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