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オアシスのudonのネタバレレビュー・内容・結末

オアシス(2002年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画としてそんなに好きではないが、観てよかった。

ちゃんと気持ちを整理して書きたいのだけど。。

経験したこともないのにいえないけど、私は家族や仲の良い友だちが身体障害を持ったら、きっと普通に接して支えるつもりだった。
だけど、普通に接するだけじゃダメだと思った。もっともっとたくさんの配慮や体力や色々必要。マイノリティとしての苦労だけじゃなく、障害はやはり障害なんだと。

私は何か大変なことを背負ってたとしてもわがまま言ったり卑屈になる人って苦手で、嫌だなって今まで思ってたのだけど。それもちょっと違うなって思った。
(そりゃ人を困らせるわがままばかりの人は嫌だけど。)

身体障害者の方って、わがままを言える相手が誰もいないかも。それがちょっとした冗談みたいなことでも。
わがまま言わないで生きられる本当に強い人は稀なのに。

特に生まれつきだと、誰も「自分」のことを見てくれてない感じ、障害者のコンジュとしてしか見てくれてない感じがするかも。。
わがままなんて言う気も起きなさそう。。
(生まれつきかある時点の事故や病気からかは説明されてないけど、生まれつきなのだろうと思った。きっと彼女が健常者として過ごした時間を知らないから彼女の家族がその人格を無視するのだと思った。)(え、もし万が一ジョンドゥ兄の交通事故でコンジュがああなったとしたらそれはホラーレベルの鳥肌モノです。)

あと、関わりのない障害者の方とは関わらないままで、っていう感じで生きてきたのだけど、それも違うなって思った。
きっと素敵な人がいるはずで、出会いがあったならわざと避けなくていい。
最初はコンジュの表情も何もかも理解不能だったけど、数分見ただけで彼女の笑顔とかわかった。
もちろん自分の可能な範囲(体力・財力・精神力その他)にはなってしまうけれど、なんか、特別避けようとかは思わなくなった。
うまく言えないけど。きっと自分は偏見を持ってしまって相手を傷つけるかもって思ってたけど、それがなくなった。関わってみないとわからないこと。


そして、発達障害の人って、きっと本当に孤独。
やっぱり離れること以外に良い方法がわからず、沈む。
佐々木インマイマインを見たときに、私は佐々木とは関われないやって思って、まあ佐々木に関しては他の皆んなには好かれてるからいいんだけど、ジョンドゥを好きになる人っているのかな。って。

でもジョンドゥだからこそコンジュに純粋に興味を持ったのかなぁ。。。
でも、、コンジュはジョンドゥのこと好きになったわけだけれど、もっと長い時間いたらきっとうまくいかないことも出てくるのではないか。考えすぎか。

彼らにとって孤独は気にならないのかもしれないし、なんかよくわからないけれど。。
これを観ても家族だからって理由で迷惑かけられ放題は理不尽で、ジョンドゥの言動は見てられない感じだったし、私も正直、彼みたいな人とは、どう接したら互いにとって良い付き合いができるのか、全く分からない。

コンジュには何故だか優しかったですね。なんでだろう。
(障害者のコンジュとして見てたのかな。。つら。)

彼は孤独から逃れたかったのだろうか?
それともただの恋か、ただの性欲か、ただの興味か。。
正直ジョンドゥは理解できないし、家族に共感した。。
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