最上に生きにくい世界を描いた映画。
あらすじを読んでそのまま映画を観ると、主人公の青年がありえないヤツで???が続くのだが、映画が進むにつれどういう状況なのか理解してくる。
あらすじには解説がないが、主人公の青年は軽度の知的障害か何かを持っている。(明らかに挙動がおかしい)
この時代の人にはまだ認知がなくグレーゾーンの知的障害を持った青年(ケーキの切れない非行少年参照)の生きづらさと脳性麻痺の女性の人生の交差を描いた作品。
コンジュの想像の自分がとても切なかった。最後のシーンで言いたいことすら伝えられず悔しさでどうしようもないシーンは、障がい者の本当の意思を自分達は考えられているのかを考えさせられた。重い。
青年がレストランで家族に叱られている時、受け答えとして「ちょっとよくわからない」の一言が全てを物語っている。彼はこれからも生きていくと思うが、周りが理解を示さないと同じことの繰り返しだろう。。そういう意味では重いラストとなった。
2人にとっての“オアシス”は生き甲斐かもしれないが、第三者から見るとなんとも言えない。そして当事者であったとしても辛い。
純愛?ラブストーリー?なのか??と思ったのでこの評価。