このレビューはネタバレを含みます
障害の重さの違いはあれど
障害者同士の恋愛の話し。
まず演技と演出の凄さで圧倒されたけど
物語の展開はいたってシンプルで
映画黎明期のようなインパクトと誠実さを感じる。
軽度の障害を持つ主人公は
より言動を理解されづらく
前半の性的欲求のシーンと
後半の純粋な優しさとを
同居させているところが
本質的で障害への理解と愛を感じる。
障害の重さによって
哀れみの量が変わるという事実も
観客を試しているかのよう。
1人くらいまわりに理解者がいてもいいかなぁとも思ったけど、本人達の自立の表現がしたかったのかな。
なんとなく全体のバランスが
ビクトル・エリセにちょっと似てるかも。