クリスタルレイクのカントリー倶楽部にやって来た若者たちが、森の中に潜んでいる殺人鬼に襲われてしまう。殺人鬼ジェイソンによる殺戮ショーを描いている、人気シリーズ第3弾。
本作から典型的な見世物ホラーの作風となり、登場人物の「殺され方選手権」に一喜一憂するスタイルに収まっていく。元々は3D映画のため、ボウガンの矢が飛んできたり、目ン玉がビョーンと飛び出したり、奥行きを使った演出が採用されている。
また本作では、主人公の女性が据えられているため、ファイナル・ガールがすぐに分かる。処女かどうかはさておき、物語上では2年間セックスレスのはず。女性陣のヒップラインを強調したカットが眼福であり、エロスとタナトスの相互作用が伝わってくる。
ジェイソンは体躯が大きくなり、全速力で走ってくるキャラへと成長。中盤部には、ついにトレードマークとなるホッケーマスクを装備する。クライマックス20分間における、ファイナル・ガールの大立ち回りが個人的ベストバウト。