こういう日常的なというか
怪獣やヒーローが出てこない、事件も殺人も起きないみたいな、普通の日常や恋愛を描いた作品はあまり観ないですが
『月とチェリー』のタナダユキ監督絡みで鑑賞。
日常的ではない部分は、女が百万円貯まるのを目標に、住む、生活する場所を移動するという点。
登場人物としてピエール瀧と森山未來が出てくるのですが
両者とも善人役悪人役どちらもいける役者さんなので、
ストーリーを追う上で、この両者が主人公にとって善なのか悪なのかわからないスリルみたいなものが図らずもありました。
特に大きな事件とか起こらないので、まぁあるある的な出来事を各地で経験し
別パートで行われる小学生の弟の出来事がラストにリンクする形で収まる脚本は秀作だなと。
ネタバレになるので詳しく書けませんが、ラストが良くて、
どうなるか?どうなるか?って場面でこのラストになったので安堵しました。
コレじゃないラストだと、ホントにつまらないラストになってたと思いますから。
そういう意味で、ラストはドキドキしてしまいました。