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百万円と苦虫女のKKのレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.7
主人公の"苦虫女"こと鈴子(蒼井優)にどこか共感できてとても楽しい作品だった。人間を100パーセント信じることが出来ない性格がまさに自分とそっくりで、環境を変えて周りの人間に馴染もうとするも『思ってたのと違う』と億劫になってしまう感覚がリアルに描かれているので『わかる〜😭』が止まらなかった。オチとしては主人公がまた新たな旅に出ようと決意するのだが、それは不正解なんじゃないかと思ってしまう。人に気を許せない自分が変わらなきゃ、どこに行ったって同じじゃないかな。どの環境も必ず"アクの部分"があるのに、それにひよって心を閉ざしてしまう部分が自分とそっくり。蒼井優さんはそんな性格の若者を演じるのが上手ですね。もとは森山未來くん目当てで視聴したけど、蒼井優さんのアンニュイな演技に惹かれた。
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