cana

百万円と苦虫女のcanaのネタバレレビュー・内容・結末

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

めっちゃよかった。
監督がいいのかな。
割としょーもないシーンでも、
小ネタがあってクスッと笑えたり、
(百万円貯めると決めた後の机椅子の並びが100になってるとことか。100万貯めて家出る!って宣言する前の、家族の交差する会話劇とか。)
演出が輝いてた。

しかし何より蒼井優の演技だよね。。
モブがどんだけ蒼井優をいびり散らかしても、演技力が足元に及ばなさすぎて
登場時から負けてんぞ?と思いながらみてしまってた。
蒼井優が圧倒的すぎる。
愛想笑いとか、弟と喋るときのタメ口の感じとか、初対面の人との会話の感じとか、めっちゃリアル。


この映画を通して勉強になったところは

やっぱり弟との対比。
対比ってやっぱ大事なんだな。
散々「お元気ですか」っていう手紙風の感じだったのに出してなかったってわかった時とかびっくりしたね。
でもそういう人間味あふれるお話もいいなと思ったり。

あとは、演出次第で二転三転
気持ちを転がされるんだと思ったり。
動機とか、後付けでどうにもなるんだな。
森山未来に対しての見方が2回くらい変わった。

でも蒼井優が「私のこと好き?」って言った時点で「あー愛されてないと思ってんのかーそれはいかん。」と思ったり、
ほかのコメントで「なぜ100万貯めさせないようにするんじゃなくて、貯めてもここにいてくれるように努力しないのか?」という意見を見て確かに!!!てなったので、
ラスト、最後まですれ違わせたのは、きっとそういうことなんだろうと思ってます。

あと、やっぱりダイジェストみたいなのを流して「仲良くなりました〜」って過程よりも、エピソードとして進めていく方が心にじんわり残していってくれるんだなーと見せ方の勉強になりました。
cana

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