菩薩

8人の女たちの菩薩のレビュー・感想・評価

8人の女たち(2002年製作の映画)
2.0
前作でそこそこ成功を収めてまとまった金が入ったが為に好き放題やろうとしたら完全にすべり倒した案件としか思えん…キャストやら衣装やらに金注ぎ込んだのはえぇが中身が本当にカッスカス。後期サークばりにパッキパキにキマッてるオープニングから、ヘプバーンに寄せたらむしろ若干超えちゃった?疑惑すらある可愛すぎるルドワイヤンの登場までがピーク、後はいちいち入るお遊戯会レベルのミュージカルとも呼び難い申し訳ない程度の歌唱シーンがい物語に歯止めをかましワシの観る気力を削ぐ…。雪に閉ざされた屋敷で起こる密室殺人!切られる電話線!容疑者は8人の女たち!なんてアガサ・クリスティつかコナン、金田一寄りのミステリーから、嘘と庇い合いの欺瞞に満ちた女達の化けの皮が剥がされていくしょーもない話、馴れ合いダレ合いのグッズグスがしんどい。オゾンじゃない方のフランソワことトリュフォー作品で主演を務めたドヌーヴとアルダンの謎のキスシーンには若干「おっ」となったが、後は本当ベアールの胸元とルドワイヤンの顔面以外に良いとこが無い。オマージュって「劣化」って意味ではないのでは?詰め合わせりゃ豪華幕内弁当が出来るってわけでもない、出汁取るとこからやり直して欲しい。
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