フランスらしくクセの強いブラック・コメディ風の作品だが、映像のカラフルな色使いやキュートな女優陣の踊りや歌など映画的な見所は多い。
遺産相続、計画殺人、女同士の嫉妬…。このように人間のイヤ〜な面を抉り取る辺りはさすがフランソワ・オゾン監督である。
この監督はかつてファスビンダー脚本で『焼け石に水』というメロドラマを撮ったこともあり、画面構成や演出面がややファスビンダーに似ている。人を食った推理サスペンス調のLGBT映画という趣も感じられる。
最終的に「鬼畜」であるはずの父親に一番同情してしまうのは僕だけか? とにかく本作に出てくる女性達は全員怖い!😵
凝りまくった脚本が秀逸な毒気満載のサスペンス・コメディの秀作。💄