井出

8人の女たちの井出のネタバレレビュー・内容・結末

8人の女たち(2002年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

美しさとは何か。ものすごく複雑な愛憎、欲望、憧れと嫌悪、罵りと尊重、嘘と真実、共存と緊張、その絡み合い、ダンス、協奏ではないか。
そしてそのなかに自己や自我、他者がある。母娘、姉妹、労使、恋人間を生き、また男は8人の女たちの中心にありながら、8人の女たちのなかで生きており、死んでいく。
これは悲劇でも喜劇でもなく、事実なんだろう。
黒い十人の女的でもあり、秀逸な密室劇でもある。

でもとにかく、全てが女の美しさに帰ってくる。美しい。逞しい。
井出

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