このレビューはネタバレを含みます
消失点に向けて疾走する刹那的な映画という記憶があったのだが、再見してみると意外とのんびりしており、ヌードライダー効果もあり不思議ちゃん寓話といった感じ。
その寓話性は、おそらく高尚な作り込みによるものではなく、『イージー・ライダー』の四輪版つくっちゃう?ハダカもあるでよ!のようなB級映画的いいかげんさがたまたま良い加減に積みあがったものと思われる。
なお、ラスト、彼は死んではおらず、消失したのだと解釈している。死は断絶となるが消失は連環に通じ得るという意味で。
追記
シャーロット・ランプリングが行きずりの女として登場する別バージョンが存在すると最近知ったが未見である。コワ氏とは全くお似合いではないと思うのだが。